1.人と機械

人の意識について、興味が沸くまでの経緯を補足も含めて書く。
自分の専門職は電気回路のエンジニアで、電子機器を評価、検証する仕事についている。
過去に製品の開発に携わっていた時期があった。
その時期は評価→不具合発生→対策→評価の業務が主だった。
仕事をしている中で、ふと、人と機械の違いは何だろうと思うことが、時々あった。
自分は元々、ロボットに興味があった。
中でもガンダムが好きで、プラモやフィギュアも持ってたりする。
幼稚園生の時、なりたい職業は何かを質問されたときにガンダムと答えたほどだった。
ガンダムと言えば、人型ロボットで、人とはかけ離れている動きはしているが
まぁ、人のような動きをするロボットの代表格だと思う。
他にも、人工知能を持ったロボットだったり、さまざまなロボットがいろいろなアニメや漫画、映画などで書かれている。
人のようなロボットって、どうやったらできるんだろうとか
人並みに想像したり妄想したりはしてた。
このころはAIが普及していなかったので、人のように情報を処理する
と言ったら、エンジニアとして恥ずかしいかもしれないが
CPUを搭載したコンピュータぐらいしか思いつかなかった。
じゃあ機械であるコンピュータと人の違いって何だろう。

まず、情報のとらえ方が違う。
人は視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚の五感を使って
アナログ的に情報をとらえる。
これに対して、機械はセンサを使って、そこから得た数値を
アナログからデジタルに変換してCPU内で処理してデータとして
格納する。
じゃあ、アナログとデジタルの違いって何?
定義は

アナログ:連続した量(例えば時間)を他の連続した量(例えば角度)で表示すること。
デジタル:量を “段階的に区切って” 数字で表すことや、情報を “離散的な値”のあつまりとして表現し ” 段階的な “物理量に対応させて記憶・伝送する方式や、データを “有限桁の数値” で表現する方法(を表現するための形容詞)であり、たとえば 0と1だけを有限個使って情報を伝えることである。対義語はアナログという形容詞でありそちらは情報を連続した(物理)量で表現する方式である。
特に二進数で表現されたデータで構成されているもの。

とのことだ。

例えば下記の量の変化について、
アナログでとらえたときと
デジタルでとらえたときの違いについてのイメージは下記になる。

下記のグラフは
横軸が時間で、縦軸が何かの量(例えば、視覚だったら光量とか)とする。

アナログは、下記のような波形のイメージになる。

デジタルは、下記のような波形のイメージになる。

アナログはなめらかな波形になっているのに対して
デジタルはカクカクしてる。

これは、アナログが時間に並行して連続で情報を取得しているのに対して
デジタルは間隔を置いて、情報を取得しているからだ。
言い換えれば
人は、五感を使って常に情報を取り入れているのに対して、
コンピュータはセンサを通して値を取得し、CPUで処理して、間隔を置きながらデータを取得しているということだ。

何故、カクカクかというと、理由としては
“コンピュータは数値でしか情報を取得することができない”からだ。
人は視覚から入った情報を感覚的、立体的、直感的、連続的に情報を取得できる。
それに対して、コンピュータは数値でしか情報を取得できない。
コンピュータはアナログのセンサから入った情報を、
コンピュータでも理解できる機械語にデジタル変換して
CPU内で数値として読み取っている。数値の読み取りには下記に準じて
読み取られる。

・サンプリング数
コンピュータにはサンプリング数が決まっており、
これにより、1秒間に何個数値が取得できるかが来まり、サンプリング数が多い
ほど、波形が滑らかになる。

・分解能
これは、コンピュータが読み取る数値の精度に関係するものとなる。
例えば、極端な話をすると
分解能が低いと
0、1、2、3…..で読み取られるが
分解能が高いと
0、0.5、1、1.5、2……で、より細かく
数値を認識できる。
現実の値は連続的なので、1とか2とか3とか区切りのいい数字だけではない。
より現実的な数字を読み取りたいのであれば、分解能が高くないと
読みとれない。

上記のようにコンピュータにはサンプリング数や分解能が決まっているので
デジタルの波形は上記のようなイメージとなり、離散的な情報の取り方となる。
そのため、分解能とサンプリング数を上げていけば、よりアナログに近い
波形となる。

このように、デジタルは離散的で、情報の取得に間隔があるが
アナログは連続的に見れる。
なので、人はコンピュータじゃ見れない、”間隔”の部分を知ることができる。

また、先ほど、機械語と記載したが、これについてもそうだと思う。
機械語とは0と1の二進数のことである。
0と1はNoとYesだったり、LowとHighとか
いろんな意味にとれると思う。
機械は0か1かでしか判断できない。
しかし、人はそうじゃない。

例えば、人と人との議論と折り合いは、
ここは妥協するから、ここの意見は呑んでね…
みたいに両者の意見の何%と何%が組み合わさって、調整して
結論に至ると思う。いわば、0か1かのどちらかに近い状態だと思う。

あと、人は人生の中でいろんなタイミングで決断をしながら、進んで
いくと思うが、その決断や答えには、理由や意味が隠れている。
下品な話になってしまうが、例えば、Yes/Noマクラで
奥さんが枕をNoにしていて、結果的には今日はNoなんだが、
“気分的にはYesだが、体調悪いし無理”のNoとなる。
言わば、0と1の間の領域は”気分的にはYesだが、体調悪いし無理”
だと思った。例えが色々と終わっていて申し訳ないが、
いわば、0と1の間の領域は、思いや配慮、理由、意味など
の人間らしい部分だと思ってる。

他にも、機械語は01010101や10001100など、(適当に書いたが)
このような実際には意味のない羅列でも、人が作ったデータフォーマットによって
データと称して意味を与えている。
こうやって見ると、理由や意味って接着剤のような気がした。
で、その接着剤が人であり、人の存在する理由そのものかもしれない
と思った。正解かはわからないが。

0か1かの間には、いろいろな思いやストーリーがある。
その隠れた部分が、人ならではであり、役割なのかと考えた。
0か1かで判断する機械には思いが存在しないし、”思う”ことが
できない。機械には立ち入れない領域のように感じた。

突然で悪いが自分はBUMP OF CHICKENというアーティストが好きである。
何故、BUMP OF CHICKENの話をしだしたかというと、
このアーティストが出している曲にカルマというタイトルのものがあって、
歌詞の中に、”知らなきゃいけないことは、どうやら1と0と間”というのがある。
高校のころにこれって2進数のこと言ってね?
って思ってたけど、この頃はゲームをするのと部活の卓球に必死で
深くは考えなかった。
ただ、勝手な解釈で非常に申し訳ないが、この歌詞の意味は、上記で書いたことを
言っているものだと、思った。(多分違う)

話がズレたように思えるが、こうやって見ると、人のほうが優れている
ように見える。しかし、実際は、
人には物理的に感じ取れない領域だったり、見れない領域がある。
だが機械は、それを読み取ることができるような、機械ならではの良さがある。

例えば、
暗視ゴーグルとか、レントゲンとか、スピードガンとか…
なんか色々あると思うけど、すぐ出てこない。

まぁ、このように機械も優秀である。
それに人の技術の進歩によって、より人の感覚に近い
処理ができるようになる。上記の例で挙げると、分解能やサンプリング数
を高くするなどだ。他にも色々あると思うけど、機械は人の手によって進化する。

これは人と機械の関係性が見えてくるような気がした。
人は、独自に進化できるが
機械は人がいなければ、技術を通して更新されない。
しかし、人は人が見れない領域を
機械を通して確認することができる。
お互いがお互いを補う、
持ちつ持たれつの関係のように見えた。
これってシナジーってやつじゃないか?
改めて、人の役割って何だろう。
“人の意識”というテーマからどんどん遠ざかっているように
思うが、とりあえず続く。

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